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人権研修を実施しました

 2015年12月8日(火)に、人権研修を実施しました。昨今では、福祉施設での虐待といった痛ましい報道も耳にしているところです。私たちさくら草は、人権委員会を組織し、権利擁護についての研修や啓発を行っています。

 

 訪問の家のグループホームでは、毎年、社会福祉を学ぶ学生の実習を受け入れています。今回は、実習でもお付き合いのある神奈川県立保健福祉大学 社会福祉学科 助教 岸川学先生に講師を依頼しました。岸川先生のお話を伺えたことは、日頃の自分たちの支援を振り返るとてもよい機会となりました。

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 今回の研修には、グループホームの世話人・支援員など、約40名が参加しました。はじめの1時間は「支援とは何か」「人と関わるとはどういうことか」についての講義を受けました。

 

 講義の後、ペアを組んで利用者役と支援者役になり、体験を通して、日頃の関わりを振り返りました。言葉遣いや態度、問いかけの仕方を変えてみると、相手はどのように感じるのでしょうか…?利用者役はマスクをし、言葉を用いずにやりとりに応じます。言葉での会話をもたない利用者はどのような気持ちを抱くのか、その一部を体験から学びました。

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 最後にグループディスカッションを行い、それぞれが感じたことや、ここでの学びをどのように支援に活かしていきたいかを意見交換しました。

 

 岸川先生の話の中で印象深かったのは、

 

「支援とは、“利用者が”〇〇することを支援者が支えるということ」

 

というお話です。支援者が主語ではなく、利用者が主語となることが、利用者主体ということを改めて確認しました。私たちの支援の主語は誰なのか?いつも胸を張って伝えられる職場でありたいと思います。

 

 権利擁護は、大切なことの根本でありながら、意識し続けることが意外と難しいかもしれません。こうした研修の機会を通し、立ち返りながら進んでいきたいと思っています。

 

 お忙しい中、講師に来ていただいた岸川先生、誠にありがとうございました。